三鷹　篠笛教室

この度、名曲選に出演させて頂きました。

素晴らしい舞台に参加できたことに感謝。

国立大劇場でのひと時。
秋には取り壊されてしまうこの場所。
この大劇場で過ごすのは最後かな？と思ったら、昔のことが走馬灯のように溢れてしまった。

デビュー前に師匠の鞄持もちを始めた頃、初めて国立劇場に行った時の思い出。

今は亡き家元と食堂でカレーを食べたこと。

お財布を渡されて「なんでも良いから好きなもの買っておいで」と買い物を頼まれたこと。

「次は自分の笛を持ってきて、簡単なのは吹いてごらん！」と言われてドキドキしたこと。

朝から晩まで楽屋にいて、膝がおかしくなりそうなほど、正座をし続けたこと。

家元の着物を畳んだり、袴を畳んだりしていたら「もっと狭いスペースで畳めるようになったら一人前だね」と言われたこと。

まるで昨日のことのように、修行の日々を思い出した。
私はいつの間にか年をとり、若手に教える立場になってしまった。
すっかり中堅となってしまったんだな。

楽屋での過ごし方、先生との距離感。
芸以外をたくさん教えてもらった場所だったな。
たくさんの失敗もしたなぁ。
涙もいっぱい流した。

また新しい劇場に足を運ぶのは6年後。
何歳になってるんだろ…😆