子どもの頃の夢。

2023年01月09日 17:43

息子が元気にサッカーする姿をみてると、たまに思い出すこと。
子どもの頃、どんな毎日を過ごしていて、どんな夢を持っていたのかなと。
大人ってどんな風に見えていたのかなと。

息子が最近「ロナウドとかメッシとか、プロのサッカー選手に僕もなれるかな?」と聞いてくる。
「もちろんなれるよ!!」と答える私。
「でも努力次第かな」と続けてしまう現実的な私。
自分自身、実の親に夢を打ち明けた時、どう返答されてきたか忘れてしまったけどね…

「やる!」と決めたこと全てに、決して終わりはないから。

私は11歳の頃、今の師匠である鳳聲千晴に弟子入りしました。
お弟子さんに、「先生はなぜ笛を選んだの?」と聞かれることが多いのだけど。
実は私にもわからないのです。
記憶の片隅にあるのは、舞台で演奏する当時22歳だった師匠の顔。
そして初めて聞いた四拍子の音色。
笛を吹く姿がとても可愛らしかった記憶しかないのです。
師匠がもしも小鼓を打っていたら、私は打ち物として生きていたかもしれないなと思います。
冗談抜きでね。

子どもの頃の興味ってそんなもん。
出会いってそんなもん。
先生が可愛かったんだよね。

「先生のお家に行きたい」
「先生のお家に行くにはお稽古か!」
「そっか!笛をやろう!」
「うん!!先生可愛いし優しいし続けよう!」
「先生藝大出身なの?マジで?凄いな!」
「私も藝大いく!!」
「先生と同じように、プロになる!」

ざっとこんな感じで今に至りますね。

雑だな。

60手前になった師匠。
今もとても可愛いです。
私にとってはあの時のままの師匠。
ずっとずっと素敵です。
そんな師匠の背中を追って30年。
可愛らしいけど、その代わり100万倍怖いことは、また追って話します。
どこかで機会があったら。

さてさて。
息子のその熱い【サッカー熱⚽️】がずっと続くかはわからない。
ただ、「好きだ!!」と思えることがあるって素晴らしいなと母は思うよ。
その真っ直ぐな気持ちが、必ず実を結ぶから。
1人の経験者として、私が伝えられることはそんな程度。

大好きなことを続けるってね
簡単なようで
なかなか出来ることじゃないんだよ
必ずどこかで諦めなきゃならない時
辞めようかなと思う時が来るんだから

それでも辞めなかった
それでも私にはこれしかない!と思った
それでも前を向いて舞台にのってきた
それは全て
11歳の私が選んだ道
邦楽にハマった
笛にハマった
私の人生

決して悪くないよ
単純作業じゃないから
飽きないし
一番挫折していた頃の20歳、30歳の私に言ってやりたい

「将来のあなたは、好きな事して幸せな人生送ってるよ!!」

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